物事の表面しか見えてない事って、たくさんある

一人遊びって割と得意です。

そんな一人遊びのうちの一つが、映画。
The・娯楽だし、好きな人多いと思います。

私の場合は、劇場に足を運ぶのは年に数回で、主にレンタルしてきて、家で見る事が多いです。

それで、最近見た作品がコチラ。

哭声/コクソン [DVD]

哭声/コクソン [DVD]

平和な田舎の村に、得体の知れないよそ者がやってくる。彼がいつ、そしてなぜこの村に来たのかを誰も知らない。この男についての謎めいた噂が広がるにつれて、 村人が自身の家族を残虐に殺す事件が多発していく。そして必ず殺人を犯した村人は、濁った眼に湿疹で爛れた肌をして、言葉を発することもできない状態で現場にいるのだ。 事件を担当する村の警官ジョングは、ある日自分の娘に、殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。ジョングは娘を救うためによそ者を追い詰めていくが、そのことで 村は混乱の渦となっていき、誰も想像できない結末へと走り出す――(公式HPより)

そして、コチラ。

プリズナーズ [DVD]

プリズナーズ [DVD]

家族と過ごす感謝祭の日、平穏な田舎町で幼い少女が失踪(しっそう)する。手掛かりは微々たるもので、警察(ジェイク・ギレンホール)らの捜査は難航。父親(ヒュー・ジャックマン)は、証拠不十分で釈放された容疑者(ポール・ダノ)の証言に犯人であると確信し、自らがわが子を救出するためにある策を考えつくが……。

今気づきましたが、偶然にも両方とも娘を助けようと奔走する父親の話ですね。

「哭声」は韓国映画ですが、何と日本の俳優・國村隼さんが重要な役で、出演しています。
「國村」が「コクソン」と読めそうなのは意図的なのか、偶然なのか分かりませんが、結構ハードな役どころです。
一応、サスペンススリラーと紹介されていますが、ぶっちゃけるとホラーだと思います。そして、かなりグロいです。
怖いの苦手なんで、ビビりながら見てました。笑
でも、この映画を見て、サスペンスだと感じるか、ホラーだと感じるか(またはその他かもしれません)、人によって別れるところが、まさに肝です。

次に、「プリズナーズ」。
こちらはホラーだったりはしません。
行方不明になった娘を取り戻すために、半狂乱になる父親の話です。
暴力描写が苦手な人は、ちょっと目を背けたくなるところはあるかもしれません。

それで、何故この二作を取り上げたかというと、両方とも知識がないと、表面だけを見て終わってしまう作品だからです。

ぶっちゃけ、解説や考察を見てなかったら、私自身も、よく分からないホラー映画といい感じのサスペンス映画だな、くらいの感想しか持ちませんでした。

両者に共通するキーワードは、"宗教"です。
キリスト教ですね。
両方とも、聖書からの引用で始まっているので、大ヒントを与えられているのでしょうが、日本人の大半には縁遠いですからねぇ。

そして、そのキリスト教に関する知識を持って見ると、制作側の真意が見えてきます。
特に、「哭声」はストーリー的にも、その要素があって、登場人物たちの物事の捉え方で、命運が決まってしまいます。

結局、人は多くの場合、自分が見たいものしか見えない、あるいは見たいように見るものです。

こんな風に、映画に限らず、真意や真実を見落としている事が、たくさんあるのだろうと思わされた出来事でした。