くもハウス

10年住んだ大阪を離れ、実家に帰ってきました。
絶賛、転職活動中のニート予備軍です。

ところで、その実家っていうのが、一軒家なんですが、両親は住み込みで働いてるのでほぼ無人でした。
たまに、両親が風を通したり掃除をしにくる程度。
まあ、中はすぐに住めるほど綺麗なんですが、外はさすがに手が回らないので、ゆっくりと自然に侵食されてまして。

そこに私が住み始めたわけですが、田舎なんで野生の王国です。
動物で言えば、たぬき・きつね・いたち位は当たり前、少しレア度があがってキジ・いのしし・猿・うさぎ・鹿なんかがいます。

でも、それらより身近なのがなんと言っても虫。
圧倒的な種類と個体数だけに、寝てる時以外視界に必ず何かしらの虫が入るレベル。

そして、何を隠そう、私が苦手な虫Top3のうち2種類の出現頻度が異常に高い。
3種類全て発表しておくと

1.ゴキブリ
理由:なんかわかんないけど、生理的に無理。あと動きが予想できない上に速い。飛ばれたら泣く。

2.蜘蛛
理由:足が全方位にいっぱい付いてるとか、マジ無理。軍曹とか足音するし、超怖い。昔、服越しとは言え、ふくらはぎにくっつかれて以来トラウマ。

3.蜂
理由:毒怖い。羽音超怖い。山の中なので、巣が作ってあっても分かりづらい。

大阪で悩まされたゴキブリは、あまりいないんです。
で、蜂はまあ外に出なければ遭遇しない。

問題は蜘蛛。
上にも書いた軍曹は、基本家の中にいる。
でも、彼らはゴキブリなんかを食べてくれる、いわば益虫なんですが、生理的にどうしても無理で。
そして、家の周囲の至る所に蜘蛛の巣が張られて、夥しい種類が生息しているわけです。

雨戸を開け閉めしてもいる。
物干しスペースにもいる。
玄関にもいる。
物置にもいる。
ほうきで取っ払っても、翌日には元どおり芸術的な巣が構築されている。

最初は、「家を壊すなんて少し可哀想だな」なんて思ってましたが、一度張ったところにはとことん再構築するので、しまいにこちらも「オラァッ!やったろやないかい!!」となります。
まあ、なんども繰り返せば、彼らも「ここは住みにくいな」と離れていってくれるんですが、それまではガチンコ対決です。
我らもただのしゃべる猿なので、縄張りを守るために他の存在と戦うのは自然の摂理ですよね。
無益な殺生はしないと心に誓いつつ、今日も奴らと攻防を繰り広げています。

果たして、職は見つかるのか…!(全く関係ない不安の吐露)