【リズと青い鳥 感想】これが本当の2.5次元である


さて、2018年もいよいよ今日を残すのみとなってしまった。

この土壇場になって、人生で一番の映画になってしまった『リズと青い鳥 』の感想を書いている。

劇場での公開が終了した数ヶ月前から筆を取りながら、悩みに悩み、遅々として書き進まなかった感想も、結局は、匙を投げた。笑

書きたいことが多過ぎるし、たくさんの方がブログやSNSで、自分の言いたいことや、あるいは気づきもしなかった事までも、的確に表現した感想を読んでしまったからだ。

けれど、やはりこの1年を振り返るにあたって、リズと青い鳥に言及せずに終わることは、消化不良というか我慢できなかったので、再挑戦している。

とは言っても、繰り返しになるが、たくさんの方が的確な感想を書かれているので、ギュッとシェイプアップした形でお届けしたい。笑

この映画の魅力は…

登場人物の実在感。
これに尽きる。

とは言っても、たくさんの要素の中で、これが特出しているという意味ではなく、映画の中の全てのものが集約され、登場人物の存在を濃厚にしているということだ。

靴の音
呼吸の音
髪の毛のほつれ具合
瞬きの速度
揺れ動く瞳
弄ぶ足
後ろに組む手
髪の毛を触る癖

そういったものが、自分のうちに彼女たちの存在の欠片を堆積させていった。

自分にとって『リズと青い鳥』とは

そして今も、自分の中に、彼女たちは存在し続けている。

だから、自分にとってリズと青い鳥を観るということは、彼女たちの過去の一点を思い出すことであり、それによって同時に、彼女たちの現在と未来に想いを馳せるということなのだ。

だから、遠くにいる友人を想うように、一生観続けていくだろうと思っている