印象的な夢の話

他人の夢の話ほど、つまらないものはないですけどね。(どんな入りだ)

つい最近見た夢ではなくて、小学校の低学年頃に数回見た夢なんですが、すごく印象に残っていて未だに思い出します。

場所は、通学路の途中の緩やかな坂。
2車線で、進行方向右側は舗装どころか草刈りもまともにされていない歩道、左側は切石の歩道です。
とは言え、綺麗なものではなく植えられた街路樹の根が張り、でこぼこでした。

坂のちょうど中腹あたりには、同級生の家が建っています。
2階建ての白くて大きい家です。
父親が宝石商のような事をしていて、裕福な家庭だったと記憶しています。

そして、私はなぜか車道の真ん中に立って、その家を見ています。
しかし、その家や歩道、背後にあるそこそこ大きいホームセンターにも、人の気配が全くありませんでした。
車も一台も走っていません。
動くものが一つもなく、静かでした。

それで、何がそんなに印象深い(=奇妙だった)のかというと、朝なのか昼なのか夜なのか、全くわからないと言うことです。
人気や車の往来のない事を考えると、深夜なのかもしれませんが、それにしては周りがはっきり見えてるんです。

ただ、空だけが真っ暗でした。
曇っているのではなく、真っ黒なんです。
太陽はもちろん、月や星もありません。

暗幕をかけられた様でした。
見える範囲においては、きちんと立体感はあるんですが、視界の終わりぴったりに暗幕をかけられている、そんな感じです。
夜の帳が下りるのが見えたら、こんな感じかもしれません。
作り物めいていました。

奇妙な風景なんですが、恐ろしいといった感情はなく、当時も今も「魅力的だなあ」と思っています。
いつかあの風景を実際に見てみたいです。

ちなみに3才くらいの頃、その同級生と遊んでいて誤って、頭に鎌をぶっ刺して怪我を負わせてしまった事件がありました。
反省しています。