34歳での転職活動

この度、幸いなことに、地元で新たな就職先を見つけることが出来ました。
しかも、案外あっさり。
まあ、初出社はまだなので、案外あっさりクビになる可能性も無きにしもあらず、といったところですが。

転職のきっかけ

私が転職を考えたのは、以下の4点が理由でした。
①会社の業績が悪化している
②回復の見込みがない
③田舎に住んでいる両親が高齢になってきている
④自分自身の年齢が34歳で、転職活動においてギリギリのラインである

転職サイトの利用

まず、仕事を探すに当たって転職サイトを利用しました。
スマホ一つあれば、時間帯に関係なく簡単に使えますし、求人の豊富さ、書類や面接のHow toなどのサポート体制も手厚く、手が出しやすいからです。
ところが、使って行くうちにどうも居心地が悪くなってきました。
なぜか。
それは、対象者が、より良い待遇やり甲斐のある仕事自分を成長させてくれる環境などを求める『ポジティブな理由で転職活動をしている人』に限られているからです。
ですので、私のような理由で転職を考えている人間には、転職サイトの熱量は大きすぎました。

そして、ハローワーク

そこで、次に使ったのが、ハローワークです。
大阪にいる間に、一度だけ利用した事がありました。
前職や前々職の詳しい在職期間を調べてもらったり、端末で求人を閲覧したりしたのですが、その時に「履歴書作成に関する相談」や「面接指導」といったものがあることも知りました。
私は高卒で、就職活動の経験が殆どないため、それに関してコンプレックスのようなものを抱えていました。
あまり大きな声では言えませんが、前職の面接も結構いい加減な感じでしたし。笑
なので、ハローワークにそういった支援体制(正確には有料だそうですが)があることは、心強く感じました。
驚いたのは、希望する求人を持っていくと、職員さんがその企業に電話をして、書類選考や面接の段取りをしてくれるということです。
企業への電話って、結構プレッシャーだったりするので、ありがたかったです。

志望動機と自己PR

応募を済ませた後に待っているのは、履歴書や職務経歴書の作成です。
これに関しても、ハローワークからそれぞれの手引書ともいえる冊子が貰えます。
かなり丁寧に解説されていて、大変参考になります。
ところが、ピタッと筆が止まってしまう項目が二つありました。
それが、「志望動機」と「自己PR」です。
前職と同じ職種であれば、まだ「その経験を活かし」とか適当に書けるのですが、全くの異業種だと途端に書けなくなるんです。
何故なら、企業を選んだ主な理由が「待遇」や「安定性」だからです。
しかし、それは通じない世の中なんですよね。
なので、必死にそれっぽい事を考えなくてはいけない。
でも、それっておかしくないですか?
本心ではない志望動機を聞いたところで、それがなんの判断材料になるんだ、と。
もし、私が面接官を務めるなら、それっぽく作られたものよりも、「志望動機は待遇の良さと安定性です。給料を頂く以上は、真面目に働きます」と言ってくれる方が、圧倒的に評価できます。
今回は、幸いなことに基本方針に共感できて、望む条件の企業が見つけられたので、一応嘘偽りのない志望動機と自己PRを書けましたが、やっぱりどこか仰々しい文章を書いた自分に対して後ろめたい部分がありました。

とは言え…

自己PRを書くにあたって、過去の自分の仕事ぶりを振り返ってみることは、有意義だったと実感しています
これまでは、「誰でもできる事をしているだけ」と思っていましたが、それは自分の能力を買いかぶり過ぎだったと理解しました。
消極的理由の転職でしたが、自分に対する評価を正す良い機会になったと思っています。