ダンケルクをIMAX次世代レーダーとやらで見てきた

クリストファー・ノーラン監督の最新作「ダンケルク」が、公開された。

そして、監督の意図した通りの映像が楽しめるIMAX 次世代レーダーなるものが、なんと日本で唯一、大阪エキスポシティの109シネマズにしかないのだそうで。

エキスポシティのある吹田市はすぐお隣なので、公開初日に行ってきました。

通常の映画よりお高いですが、大阪で映画を見るのはこれで最後と言う事もあり、少し奮発。

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でも、その価値ありといった感じで、スクリーンが壁の上から下まで、全面なんです。

通常の映画館で設置されてる前方のブロックは無く(デカすぎて見られない)、席数は少し少なめ。勾配も急な気がしました。

 音響も凄いらしいです(よくわかってない)。

まあでも、普通の映画館で見るより、劇中に入り込んでる感覚が多かったです。

視界の端で、他のお客さんがちょっと動いたり物音立てたりしても、気づかないというか。

何より、監督が意図した画角で見られるというのは良いです。というか、極端に見られる場所が少ないとわかっていながら、IMAXで撮影したノーラン監督はどうなんだと。笑

構図とか余白ってかなり大事だと思いますからね。  

劇場に実際のフィルム(監督のサイン入り)が飾られてましたが、やっぱひ65mmフィルムってデカイ。そして、すごく綺麗。(写真撮り忘れた)

作品説明

第二次世界大戦初期、フランスのダンケルクに追い詰められた連合軍兵士40万人の大撤退を描いた作品です。

追い詰められた兵士、小型の船で救出に向かう英国の民間人、英国空軍パイロットなど複数の視点で描かれ、時系列も入り乱れながら進んでいくノーラン監督お得意(?)の手法です。

もちろん、その大撤退自体は実話で、実際のダンケルクを使って撮影されています。

 感想

ネタバレはしないので未見の方もご安心ください。

 

映像と音による臨場感はすごかったです。

少しの行動が、死に直結する恐怖。命からがら危機を脱しても、その先にはまた別の危機がある。緊張と不安でかなり力が入ってしまいました。

けれど、これを映画として評価しろと言われると、僕には出来ません。

そもそも、戦争映画というものを好き好んで見ないんですよね。

特に今作品のように、実話ベースの場合は。

"娯楽"に分類できないんです。

もはや、戦争と映画は対義語みたいな感覚すらあります。

 

今回は、イギリス人であるノーラン監督が作ったこともあって、連合軍主観で描かれますが、だからと言って連合軍が正しい事をしていたのかと言われると…。

敵軍の爆撃機を撃ち落として、快哉を叫ぶシーンでも、「でも、ドイツ人死んでるやん」って思ってしまうので。

じゃあ、なんで見に行ったんだよって言われると、ノーラン監督ならそこを超越した何かを見せてくれるかなと期待したからです。

でも、今回はダメでした。残念。

やっぱり、ノーラン監督にはSF要素強めの映画を撮ってほしい!次回作に期待!