会社の経理が横領していた話

現在進行形の話なんですけどね。
びっくりです。
しかも、個人的なタイミングで言えば、最悪です。
と言うのも、横領が発覚したのが、僕が退職を申し出た翌日なんです。

以前、窓際族(通じるのか?)になったと言う事を書いたんですが、これを良い機会に田舎に帰ろうと決意しました。
幸か不幸か独身ですし、長男ですので高齢になった両親の今後も考えての選択でした。

それで、社長に退職を申し出ました。
ぼく「12/15付で退職させてください」
しゃちょう「そうきたか」
ぼく「?」

しばらく前に、有給の残り日数を確認したので、それとなく辞意については察せていたはずと、この時は不思議に思いました。

しゃちょう「あと数日待ってくれ」
ぼく「?」
しゃちょう「そして、どうしてもと言う場合は数ヶ月くらい延ばしてもらえんか?」
ぼく「のっぴきならない事情があり、納得できれば」

そして、数日後。
オーナーに呼ばれ、社長とともに本社へ。
その道中。

ぼく「オーナーに引き止められても、決意は変わりませんが」
しゃちょう「田舎に帰るからという理由も説明したが、どうしても必要なら頼んで残ってもらえと」
ぼく「数日待ってくれと言った真意はなんだったんです?」
しゃちょう「経理を辞めさせようと」
ぼく「経理を辞めさせても、僕は辞めますから、のちの業務のことを考えるとそれはやめたほうが良いですよ」
しゃちょう「会社の金ちょろまかしとんねん」
ぼく「ファッ?!」

思った以上にのっぴきならない事態でした。
うちは事務方が3人しかいない零細企業ではありますが、経理をクビにして、僕も辞めた場合、定年間近の事務課長ひとりになってしまいます。
いくら経営不振で暇とは言えど、さすがに課長ひとりでは無理なのです。
社長の当初の予定では、僕が辞めても経理と事務課長のふたりで、何とか補えるはずだったのですが、僕が辞職を申し出る前日に経理の不正を見つけてしまい、その後数日の間に、証拠を見つけ本人に問い詰めたところ、横領を認めたそうです。
さすがに、そのまま雇い続けるわけにも行かないので、僕に残ってもらいたいとの事。
もちろん、辞職を撤回することになりました。

その後、オーナーからは給料を言い値にしてやるから、好きな額を言えと言われ。苦笑
すごい(めちゃくちゃな)話なんですが、小心者の僕は丁重に断固お断りいたしました。
オーナーに会う前に、事情を聞いて辞職を撤回する事は決意済みでしたし、唯でさえ暇を持て余してる身に、これ以上のお給金など受け取れません。
現在の待遇で十分すぎるほどなのです。
転職サイトで、自分の経歴や資格と現在の給料を入力したら、「十分に評価されています。転職はしない方が良いかも。」と、さりげなくディスられた僕です。
それでも、オーナーは言い出すと聞かない人なので、昇給して頂きました。
何とも複雑な気分です。