小川彩佳の発言について

先日、小川アナのこんな発言がtwitterとかで、少し話題になってました。

国連の演説を聞いていて、トランプ大統領と歩調も口調も一つにするような言葉が相次ぎましたけれども、そうした言葉を聞いていますと、逆に危機を煽っている、危機を招いてしまうのではないか。」

番組に出演した安倍首相に対する発言なんですが、首相は「危機を作ってるのは北朝鮮である」と答え、twitterでも「安倍さんのいう通りだ」とか「小川アナは北朝鮮を擁護してるのか」なんてつぶやきがありました。
確かに、北朝鮮が核開発やミサイル発射などをしなければ危機は起きないので、安倍首相を責めるのは筋違いだと思います。
でも、小川アナの発言を聞いて感じたことがあります。
それは、反安倍である報道ステーションの立場から発言したというよりは、小川アナの素直な気持ちだという事。
twitterやネットでは、小川アナに賛同する声は見つけられませんでしたが、国民の中に同じ事を思っている人は、意外に多いんじゃないかと感じました。
要するに、事をこれ以上、荒立てないで!という事ではないかと。
確かに経済制裁などで圧力をかけ続ければ、北朝鮮が暴挙に出てしまう可能性は高まる気はします。しかしながら、ここで北朝鮮を刺激しないようにことを荒立てずにいたとしても、結局は何をしでかすか分からないのです。

過去の戦争の経験からか、日本人は不穏なことにとても敏感で、ある種のアレルギー反応のようにすら感じます。
他者と揉めない為に、客観的にものごとを捉え、冷静でいることは大事です。
ただ、それが通用しない相手がいるということをイマイチ受け入れられない、あるいは考えられない人がたくさんいるように思います。

北朝鮮問題は、お互いにお互いの主張を理解できず、折れる事も出来ないでしょうから、もはや日本が望むような終わりを迎えることはないでしょう。
しかし、これを機に他者を批判することで思考停止することなく、自分と相手の意見の奥にある無意識の要求を掘り下げるようにしていければ、終わりの見えない批判合戦も少しはマシになるのではないでしょうか。