読書の秋

突然ですが、今日は姉の誕生日です。
姉とは合いません。
仲が悪いわけではないのですが、考え方が違う部分がたくさんあるのです。
唯一の姉弟なので、万が一何かあった時は可能な限り力になるだろうとは思いますが、それは何というか、血を分けたものとしての最低限の行いの気がするからです。
もちろん、世の中にはとても仲の良い兄弟もいれば、殺してしまいたいと思うほど、仲の悪い兄弟もいるでしょう。
人それぞれです。

それで、読書の秋に僕がお勧めするのは、

幼年期の終り

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

ざっくり言うと、宇宙人が現れて人類を驚愕の未来へ導いていくお話です。
超ザックリですが、本当に面白いです。

印象深い箇所を抜粋します。
弟が姉に向けて書いた永遠の別れを告げる手紙です。
ひとつ注釈をつけるならば、後ろ向きな選択ではないです。

きみも充分に承知しているように、ぼくをここにつなぎ止めているものはそうたくさんはない。したがって、ぼくはなんら良心の呵責なしに去っていくことができる。
(中略)
ぼくがいなくなったところで、きみはたいして淋しがりはすまい。ぼくはそれをよく承知している。お互い率直になって、ぼくらが決して強い絆で結ばれた姉弟ではなかったことを認めようじゃないか。

そして、彼はのちに人類最後の使命を果たす事に成ります。
そこが、僕が一番好きな箇所で、この小説をお勧めしたい理由ではあるのですが、それは実際に読んでいただきたいと思います。